仏  日  庵


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仏日庵について

     仏日庵は、文化八年 (1811) の建立といわれ、桁行き (正面) 三間 およそ5.5m、梁間 (奥行き) 三間 およそ5.4m の寄棟造です。

     長押を用い、正面中央は虹梁を渡し、その上に大瓶束を立てます。柱の上と大瓶束の上は出三斗の斗栱を配しますが、それ以外の中間には撥束を配しています。

     左手の仏堂が新しくなりました (平成19年)。軒下に懸けてあった物差しは、天明三年 (1783) の山門の建立の際に使われたもので、四十八尺あるとのことでかなり長いものです。現在は、突き当たりの建物の軒下に保存されています。

     当初は、開基の北条時宗 (1251-84) の廟所でしたが、後に北条本家の廟所となりました。 北条時宗貞時 (1271-1311)、高時 (1303-33)の僧の姿をした木像が祀られています。


     新しくなった仏堂の前 (写真 下左) の庭には、臥龍梅 (写真 下右) や泰山木、多羅葉 (たらよう) (写真 2段下左) 、唐種小賀玉 (からたねおがたま) (写真 2段下右) などがあり、ゆっくりとしたひと時を楽しむことができます。