山     門


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山門について

     山門は、神奈川県の重要文化財です。初層の桁行き(正面)三間 およそ11m、梁行き(奥行き)二間 およそ6.4mで、二重門です。

     建長寺の山門との類似点も多いのですが、規模はおおよそ建長寺の80%となります。
     初層の特徴は、内側にあります。柱の上部を太い虹梁 (内法虹梁) で繋ぎ、その上に大瓶束 (たいへいづか) を載せ、さらに出組み斗栱を置いて初層の天井を支えます。

     上層は、周囲に擬宝珠高欄をめぐらし、正面には双折 (又は、諸折) 桟唐戸 (もろおり さんからど)、両脇には眼象窓 (げじょうまど:花灯窓の一種) と呼ばれる窓がつきますが、よく仏堂で見る花灯窓とは少し違った窓です。また、長押を用いている点も特徴です。

     軒の支えは、二手先斗栱を詰組みに配しています。軒は二軒扇垂木です。

     軒下には、伏見上皇 (1265-1317) の筆に基づく 「圓覚興聖禅寺」の額が掲げられています。

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