山      門


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門の様子をご覧になれます。


山  門

     光明寺の山門の建設は弘化三年(1846)に再建の計画(勧進)がなされ、その後完成したものです。市内では一番大きい門ということになります。

     下層(初層)は柱が正面横方向に六列、五つに別れ、そのうち中央の三つが両開きの扉せすので、五間三戸の二重門と分類されます。初層は正面桁行約16メートル、奥行き7メートル強、上層を含め高さは20メートルです。

     初層は柱に粽があり、二手先の組物も柱の上とその中間にもあり禅宗様ですが、板扉や壁板が横張り、直垂木などの点では和様であることから、初層は和様とされることがありますが、全体には禅宗様が基調といえるでしょう。(上の写真:左より2,3,4)

     上層は、柱に粽があり、壁板も竪(縦)張りで、棧唐戸もありますので禅宗様です。斗栱は三段に出る複雑な三手先(みてさき)です。垂木は扇垂木で、尾垂木の断面が五角形であることも禅宗様です。(上の写真:右より1,2,3,4)

     中央に掲げられた額の「天照山」は後花園天皇から永享八年(1436)に賜ったものとのことで、 当初の山門の(同年あたりに行われた)建立の際のもののようです。

     上層内部には、釈迦如来、それを囲んで四天王、両脇に十六羅漢が祀られています。

     諸仏の拝観とともに、二階からの眺めは由比ガ浜、稲村ケ崎、江ノ島、富士山などすばらしいものがあります。
     (通常は非公開ですが、「当山の山門拝観を希望される場合、内容を検討の上返答させていただきます。」(20名以上) とのことです。 )