所在地 |
●(竹の寺で知られている)報国寺を過ぎ、しばらく行くと左手に民家と民家の間に山に通じる細い道があります。 巡礼古道への目印は、手書きの「巡礼古道」の案内図です。 ●道は狭く、急な斜面を左に右に曲がりながら登ります。 しばらく行くと左手に「庚申塔」と刻んだ自然石(「根府川石」とのこと)が見えてきます。 さらに登ると、左側に平らな場所があり、そこに一群の庚申塔があります。さらに山道を進むとその先に庚申塔が点在します。 ●この道は、坂東三十三ケ所観音霊場めぐりの、第一番の杉本寺から二番(逗子の)岩殿寺への巡礼道だそうです。報国寺の手前、「華之橋」際の庚申塔(庚申塔地点05)はその道しるべになっています。 第一番杉本寺をすぎ、いよいよ巡礼の旅に出るという意気込みでこの山道を登っていったのでしょうか。 ★この道は「3月号」の鎌倉の散歩道3でも紹介されています。 |
庚申塔の概要 |
他の地点と異なり、巡礼道にそって点在しています。 巡礼道を登り、途中の平らな場所に着く前に、1基、3基(2つは埋まっている)、4基、3基、7基と並んでいます。 平な場所に着くと、右手前に13基(破片も含め)が並び、その奥には、5メートルほどの崖を垂直に切り、そこをくり抜いて壇を作り、人ほどの大きなお地蔵さんの像が立っています。磨崖仏(まがいぶつ:岸壁に彫られた仏像)といっていいでしょうか。 その足元にも庚申塔が向かって右に1基、左に2基あります。 さらに道を登ると、次々と庚申塔が現れてきます。1基、3基、5基、3基、1基、(1基)、5基、3基と続き、今回は全部で56基を数えました。 その中で1基(上記の括弧で括ったもの)だけ一抱えもするような丸い石で「庚申塔」と刻んだものがありましたが、それ以外はすべて自然石のものでした。 庚申塔には造立年月も造立者名もありません。 |
庚申塔の現状 | 56基(平成14年3月2日) 記録では20基ほどの記述がされています。 (途中で引き返したので、さらにあるのでしょう。) 当初からかなりあるとは思っていましたが、56基を数え思わぬ収穫をしたような気分を味わいました。 |
景観の一部 | (巡礼古道に並ぶ庚申塔) |
(巡礼古道の途中の磨崖仏) |
もう少し写真があります。 (写真をクリックしてください) |