所在地 | ●鶴岡八幡宮の方から県道を東に向かい、浄明寺・十二所・金沢八景方面と鎌倉宮(大塔宮)との分岐点(信号あり、バス停は「岐れ路」)を鎌倉宮に向かいすぐ左手の手前にあります。 2基ありますが、もう1基は道標で、「右大師道」と正面に刻んであります。 |
庚申塔の概要 | 1基 角柱型、頂上に猿が一匹彫ってありますが、破損がひどくほとんど分からないような状態です。 正面に「庚申供養塔」と彫り、右に延享二年(1740)とあります。 この年、増上寺の反対で、大仏の再興が挫折してしまったとあります。 これは台座についての再興の話で、仏像のほうはこの時までに大分修復されていたようです。 さて、今日人気のある大仏さまですが当時は惨憺たる状況にあったようですね。18世紀の初めのころは地震で台座の石段も崩れ、大仏も傾き、また、かねてより参詣人もなく線香や花を献ずる人もないといったありさまだったそうです。 そこで増上寺の僧祐天上人が発願、再興に立ちあがりました。そのとき江戸の商人、野島新左衛門が寄進した灯篭がお像の前に立っています。 それでも本格的な修理は1733年、養国上人が住職になってからで、1738年ようやく開眼供養がおこなわれました。 しかし、その直後、先に述べたように増上寺の忌諱に触れ、それ以上は進展しなかったようです。 いま、像のうしろに残っている台座用の蓮弁四枚はこのような状況の中でそのままになってしまったようです。 庚申塔について書くことがないものですから、つい失礼しました。 |
庚申塔の現状 | 1基 記録の通り保存されています。(平成14年3月1日) |
全 景 と 庚申塔 |
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