第57回 My 鎌倉 | |
今月のゲスト |
黒瀬 聖子 さん図書館とともだち・鎌倉 代表[08.05.22 鎌倉生涯学習センターにて] |
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くろせ・しょうこ さんのプロフィール |
・鎌倉生まれ ・5歳からは名古屋、兵庫、千葉で育つ。社会人2年目になって再び鎌倉に住むが、結婚後は横浜へ。2004年4月から鎌倉市雪ノ下に暮らす。 ・2006年 図書館とともだち・鎌倉 代表になる |
■ 「図書館とともだち・鎌倉」について 本が好きで、図書館が好きで、鎌倉の街も大好きなわたしたちは、図書館となかよしになるために「図書館とともだち・鎌倉」という会を作りました。 図書館は、わたしたち一人ひとりのかけがえのない財産であり、まちづくりの要となる大切な場所でもあります。わたしたちは“応援団”として、鎌倉の図書館を守り育てていきたいと思っています。
そのために、次のような活動をしています。 1.図書館を学び、深く知るために「勉強会」を開いています。図書館そのもの、著作権のこと、学校図書館のことなど、テーマは多岐にわたっています。 2.講師をお呼びして「としょかん面白ゼミナール」を開いたり、図書館員のかたがたとの意見交換をする「図書館員と話そう!」、「図書館見学」も行います。一昨年は国会図書館にも行きました。 3.鎌倉ゆかりの作家のかたなどにお話を聞いて、本や人との出会いを広げるために、「著者を囲む会」も開いています。これまでに小島寅雄さん、清田昌弘さん、山内静夫さんなどに、ご自身の著作ばかりでなく、これまで歩んでこられた日々のお話を伺いました。 絵本作家の西巻茅子さん、長野ヒデ子さん、和歌山静子さんをお呼びしたときなどは、お子さん連れの方の参加も目立ちました。
4.おはなしが大好き・絵本が大好きといった人たちが集まってできたグループもあります。子どもたちと本をつなぐことを主な目的としています。 図書館のかたと連携し、いろいろな場所にでかけておはなし会や本の紹介をしたり、メンバー同士の情報交換や勉強会を開いたりもしています。 これは、「おはなしひこうせん」と呼んでいる活動です。 5.隔月の開催ですが「読書会」も行っています。今年は、磯田通史、坂東眞理子、星野博美、角田光代などの作品を取り上げています。
このほか、私たちの望む図書館を求め、市への要望書を提出するなど、行政への働きかけもしています。 以上の活動を知っていただくために、会の最新情報を載せた『お知らせ(会報)』を発行しています。毎月1回発行で、5月で116号になります。
■ 鎌倉市との協働事業について ●他市を見ると、講演会、見学会、読書会などを主催している図書館はたくさんあります。 写真展、絵画展、音楽会などを行っているところもあります。鎌倉の図書館でもできたら素敵ですね。ただ、今の図書館でやるには職員数も予算も追いつかない状況です。それなら私たちが代わりに、と思いやってきました。 初めは市民主催でも、いずれは共催に、そして図書館行事へ、と考えてきました。鎌倉市が、市と市民団体との協働事業を募集しましたので、次の段階へ移行する良い機会ととらえ応募しました。
幸いに提案が採用されましたので、本年度(平成20年度)は、従来の活動の延長線でもありますが、一層充実した活動にしたいとスタートしました。 昨年秋から図書館職員のみなさんと何度も話し合いを重ね、4月22日(火)には、「親子でりらっくす!てあそび・わらべうたをたのしむ会」を実施しました。0〜3歳児とその保護者を対象とし、講師を呼んで楽しく過ごしました。「かまくら子育て応援団」に保育スタッフをお願いしましたが、これからも様々な人たちが連携して活動していけると良いと思います。 ■ 図書館とともだち・鎌倉との出会い 図書館とともだち・鎌倉は1998年1月に発足しました。子ども達のためのおはなし活動などをしていた人たちが、図書館を利用し、図書館員にアドバイスなどをもらううちに図書館の役割に気づき、もっと図書館を知るために、もっと図書館を使いこなすために、そしてもっと図書館が発展することを願って起こした会だと聞いています。 発足当時は、8名ほどだったようです。私は発足1年後、第一回総会のとき入会しました。
私は、子どもの頃から読書が好きで、小学生の時には『赤毛のアン』シリーズなどに夢中になりました。しかし、近くに図書館はなく、時折母に連れて行ってもらう程度でした。 短大に入って、文化史が専攻でしたが、同時に司書課程も履修しました。 本の分類の仕方、参考資料の使い方など、司書の勉強自体、大変興味深いものでしたが、専門課程の勉強に大変役立ちました。調べ方のコツがわかれば勉強も一層楽しくなるのに、なぜこれまで誰も教えてくれなかったのだろう、と思いました。本当の意味での図書館との出会いでした。 企業に勤め、再び図書館からは遠ざかってしまいましたが、結婚し退職、子どもができたのをきっかけに図書館とのお付き合いが戻ることになりました。 週末にはよく子どもたちと図書館へ行きました。まっすぐ児童コーナーへ行き、さあ、何でも好きな本を選びなさい!条件は冊数と、自分で持って帰ることだけ。本屋さんではできないことです。 子どもたちにしても、自分で選んで借りられることがうれしかったようです。それに挨拶や汚したりしてはいけないなど、最低の公共ルールの基本を学ぶことができたと思います。 1998年4月に鎌倉に引っ越して来ましたが、その年に図書館とともだち・鎌倉ができたのを知り、驚きました。運命的なものを感じました。
ちょうど「わくわく!海辺の探検・夏」という子ども向けの企画がスタートしたところでした。何もわからないままスタッフとなりましたが、打ち合わせを重ねるうち、図書館と、司書の力の大きさを実感しました。 そのときから今年で10年目。図書館の役割・図書館の持っている力・可能性を、私自身もまだまだ一部しか知らないけれど、知れば知るほど図書館は面白いところです。そして豊かな市民生活には欠かせないものです。 あなたも、図書館とともだちになりませんか?!
■ 「図書館とともだち・鎌倉」のご案内 ●代表: 黒瀬 聖子 ●活動場所: 例会は主にNPOセンター鎌倉(毎週水曜日) 講演会などは主に中央図書館 ●会員: 現在150名 常時募集中 ●会費: 年会費1000円 (入会金なし) ●お問い合わせ:図書館とともだち・鎌倉 代表 黒瀬 聖子 電話・FAX:0467−22−8545 Copyright (C) Kamakura Citizens Net / Kamakura Green Net 2001 All rights reserved. |