第58回 My 鎌倉  
今月のゲスト

井手 太一さん

社団法人 鎌倉市観光協会 会長

[08.07.08 鎌倉市観光協会会議室にて]

井手太一さん
いで・たいち さんのプロフィール
・福岡県生まれ
・昭和63年 鎌倉青年会議所 理事長
・昭和64年 社団法人鎌倉市観光協会 理事
・平成13年 同 総務部会長
・平成17年 同 副会長
・平成19年5月 同 会長



■ 会長に就任して


    観光協会の会長に就任して1年が過ぎました。長いようで短く、感じることの多かった一年です。
    まずは、鎌倉ブランドのすごさ、大きさです。一流ですが、そのためか、協会も努力が足りなかったと感じています。 鎌倉まつり、花火大会、薪能の三大行事で終わっていたように思います。
    この間にやるべきことがいろいろあることが見えてきました。

観光協会 観光協会 観光協会
(鎌倉まつり) (花火大会) (薪能)

◇ ピーアールが大切

    私は、鎌倉を横浜、東京のみならず、千葉、埼玉などにも売り込みたいと考えています。湘南新宿ラインの伸びる先も有望な対象です。 神奈川県を訪れる人は、1億7,000万人を超えます。横浜、箱根と共に、鎌倉ははずせません。
    来年の横浜開港150年の機会にも、鎌倉をPRしてゆきたいですね。

観光協会 観光協会
(流鏑馬) (ミス鎌倉)


◇ 商工を営んでいるかたへ

    鎌倉のあり方を協会が見直すのは当然ですが、1,840万人が訪れるのですから、鎌倉の人がどう行動するかを考える時期だと思います。

    現在450団体ほどが会員ですが1,000団体位のかたに会員になって欲しいのです。 商工を営んでおられるかたには、協会の活動に参加していただき、さらに協会の財政基盤の強化のためにも、協会の会員になっていただきたいです。

    せめて、町内会、商店会など地元の活動に参加して欲しいと願っています。


◇ 市民のみなさんに

    鎌倉まつりや花火大会などの行事を市民が中心になってもらいたいです。 かつて「かまくらカーニバル」がそうであったように、市民が自ら参画して実行し、市民が楽しむものにしたいものです。
    花火大会はそのための実行委員会を作りました。

観光協会 観光協会 観光協会
  (鎌倉花火大会)  



■ これからの行動


    観光客の方に来ていただき、お金を落としていただく一方、環境面からトイレ、交通などの街づくりを考えたいです。 また、市民のかたの意見を聞きながら、着地点を見出したいと思います。

    八幡宮では音楽祭を今年の夏に2日予定していますが、協会でも薪能のある週を芸術シリーズとします。 薪能が10月8、9日で、そのあと、10日が鼓童、13日は大塔宮護良親王生誕700年ということで、鎌倉宮で音楽会を開催します。 もう一つは、海をどうするかです。

    材木座、由比ケ浜、七里ケ浜、腰越の関係者が話し合えば新たなことができるのではないかとの思いが強くなっています。

観光協会 観光協会
(建長寺 山(三)門) (七里ガ浜海岸)


■ 私の見る鎌倉


    鎌倉は歴史と文化が集積しています。かつて幕府があり、明治には文士のかたがたによって町がつくられました。 鎌倉らしさとは、鎌倉に対するプライドではないかと思うのです。 地元のかたにはもっと郷土愛を期待したいですね。

    本年2月、「会員の集い」を鶴岡八幡宮の直会殿で行いました。その際に宮司さんから、お店で打ち水で迎えるお店がなくなってきているとのお話がありました。つまり、おもてなしの心が薄れてきているということではないでしょうか。

    かつて、鎌倉の文士や政治家が鎌倉をメジャーにしたと思います。 当時のこういったかたがたの心意気なども知りたいですね。 そのためには、文士の方、遺族の方にも入っていただこうと考えます。

    鎌倉の周りの人が評価することにも、われわれは応える必要があります。 市民の方と一緒に、商売と住むことのバランスを取れるようコンセンサスを作り上げたい。 一方、観光客もルール、マナーを守ってもらうようにすることも必要です。

観光協会 観光協会
(鎌倉駅 東口) (鎌倉駅 観光協会 案内所)



■ 今後の協会を考える


    これからどう鎌倉のまちをつくるかが課題です。 このままでよいか絶えず自ら問いかけています。なにが新しくできるか、 また何を守ってゆくか、ここ1〜2年で作りたいですね。

    市役所のかたや、久保田前会頭、八幡宮宮司さんなどに、鎌倉への思いを伺うと、観光協会が一番のポジションにあることが分かります。 協会のあり方も市民の視線で考えてゆきます。
    いくらでもやりたいことがあり、息の切れるまで頑張りたいと思います。


■ 鎌倉への定住と活動


    福岡の出身ですが、叔父が鎌倉に住んでいた関係で、たまたま鎌倉にきたことがあり、大変良かったので住み着いてしまいました。 はじめは叔父の会社に勤めていましたが、独立し建材を扱う会社を立ち上げました。(株式会社 湘南ニッケンプランニング) 先輩、後輩など多くの友人に恵まれた結果です。29歳の時に青年会議所の理事になり、昭和63年より理事長を務めました。

    昭和64年には観光協会の理事となり、平成17年に副会長、そして昨年5月会長をお引き受けしました。 すべて地元に受け入れられたからだと、お礼の気持ちでいっぱいです。

観光協会 観光協会
(段葛 桜) (獅子舞 紅葉)


■ 社団法人鎌倉市観光協会のご案内


●代表: 井手 太一
●会員: 現在455名(平成20年7月現在)  常時募集中
●会費: 年会費 24,000円
●お問合わせ: 電 話:0467−23−3050
          FAX :0467−22−3516
●住所: 〒248−0012 鎌倉市御成町1−12


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