第59回 My 鎌倉 | |
今月のゲスト |
田川 陽子さん鎌倉のまちづくり懇談会 代表[08.11.23 鎌倉市内にて] |
たがわ・ようこ さんのプロフィール |
・三浦郡葉山町生まれ ・平成4年 鎌倉のまちづくり市民懇談会 事務局 ・平成年10年 同会 代表 |
■ 「鎌倉のまちづくり懇談会」について
「鎌倉のまちづくり懇談会」 (通称 市民懇) は、鎌倉で3番目に古い市民団体で、市民憲章、正月3ケ日の交通規制、鎌倉駅の改築などに関わってきました。今年で創設37年になります。 私が市民懇に関わるようになったのは、平成4年元代表の伊藤成彦氏に「市民懇の事務局をやってみないか」と、お声をかけられたことに始まります。 当時の私は市民懇がどういう団体であるかはもとより、事務局とは何をするのかも知りませんでした。いろいろ説明され、「そういうのは好きではありません」と答えましたが、「やっているうちに好きになるよ」といわれ、そういうものかと引き受けました。 それから16年になりますが、活動を通じ本当にたくさんの方と出会うことがで きました。鎌倉には、鎌倉が好きで、鎌倉を良くしたいと願っている方がたくさんお られ、そしてそうした市民の知恵や力を合わせることが、鎌倉を本当に良くするため に重要であり、欠かせないものであると実感しています。 平成11年には、『まちづくりは市民の手で-鎌倉のまちづくり市民懇談会の二十七年-』(お茶の水書房刊)を出版しました。 これには市民懇の年譜や会員の回想、さらには主催した5つのシンポジウムの記録が収められています。(写真右) ■ 「鎌倉オピニオン」について 私が市民懇に参加したとき、意見紙「鎌倉オピニオン」を発行することだけは既に決まっていましたので、オピニオンの編集には1号から関わることができました。 年に1回程度の発行で、これまでに15号を発行しています。 その時その時に、鎌倉で問題にされていることを取り上げ、特集を組んでいます。 最新号の第15号は、「平和都市宣言50周年と世界遺産登録」という特集を組みました。 バックナンバーは図書館にファイルされていますので、ご興味のある方はどうぞご覧下さい。ご連絡いただければお送りすることも可能です。 発行部数は3000部で、ダイレクトメール、さまざまなシンポジウムやイベントの際に配布、各学習センターなどの公共施設やお店に置いていただくなど、考えられるあらゆる方法でお届けしています。
■ まちづくりに関する最近の活動について 最近では、市民懇以外のイベントに参加する機会がありました。ひとつは、10月26日(日)に市立御成小学校体育館で行われた、ワークショップ みんなで考える「世界遺産 おすすめルート」で、その1つのテーブルの進行役をしました。 ルートをみなで考え、鎌倉の魅力を再認識しようという試みで、興味深い2つのルートを設定することができました。
11月16日(日)には、鎌倉の世界遺産登録を目指す市民の会主催のシンポジウム「世界遺産と鎌倉の遺産相続問題」が商工会議所で行われました。 その中のパネルディスカッション「見えてきた可能性鎌倉のまちなみ景観保全」のコーディネーターをお引き受けしました。 パネルディスカッションにはパネラーとして、 ・ シンポジウムの冒頭で「新しい公益法人制度と鎌倉風致保存会の可能性」について報告された風致保存会の小金丸 さん ・ 基調講演「世界遺産登録と鎌倉のまちなみ」をされた東京大学大学院の西村先生 ・ 「邸園文化調査団」などで邸宅・庭園の保存に取り組まれている建築家の菅さん ・ 午前中の鎌倉のまちなみツアーのガイド役をされた鎌倉市都市景観課の比留間さ ん ・ 同じくガイド役をされたかまくら街並み研究所の波多さん 以上が参加され、さまざま な視点からのたくさんの貴重な提案がなされました。この催しの主催は「鎌倉の世界 遺産登録をめざす市民の会」で、こうした催しを連続的に開催しています。 これからも引き続き行われ、そのつど「広報かまくら」にも掲載されますので、ご興味がおあ りの方はぜひチェックしてご参加下さい。
その日の午前中には「守りたい鎌倉のまちなみツアー」も合わせて行われ、参加者の皆さんと一緒に、ビルの屋上に看板が無いこと、マクドナルドや銀行の看板の色が落ち着いた色合いにされていることなど、実際に歩いて確認し、大仏邸や古我邸などの重要建築物も見学しました。
◇ 私のこと、母や祖母のこと 私の本職は翻訳業です。専攻はドイツ語で、最初はドイツ語の翻訳をしていましたが、徐々に英語の仕事が増え、いつの間にか英語だけになりました。 そのうちに知り合いから「うちの子の英語を見てほしい」と声がかかるようになり、高校生に受験英語を教えるようになりました。 団塊ジュニアが高校生の頃は随分たくさんの生徒さんがいました。 受験英語を高校生と解くのも結構面白いのですが、大人の方と一緒に英語の本をじっくり読むのはもっと面白いのではないかと思い、「大人のための英語塾」をはじめました。主に個人レッスンで、その方が読みたい本をその方のペースで読んでいます。 (右は教室の写真) ホームページのアドレス http://www.geocities.jp/tagawaeigojuku/ 平成19年12月に、私の母小峰豊子が『いのちの始まり いのちの終り−助産婦二代の記−』(鎌倉春秋社)というタイトルの本を出版しました。明治生まれの祖母半沢ハルは産婆として葉山で開業、大正生まれの母も産婆でした。祖母は家庭分娩、母は家庭分娩と病院勤務の両方で、二人が取り上げたいのちは合わせておよそ5,000人にのぼります。 母は平成15年に、勤務していた佐藤病院の産婦人科病棟の閉鎖で退職を余 儀なくされ、再就職は77歳では無理とあきらめ、「本を書く」と言い出しました。妹の伸子が表紙の装丁を、私が編集をしました。編集は思いがけない発見に満ちた大変楽しい作業でした。
新しいいのちを取り上げ、身近な人たちのいのちの終りにも立会い、それぞれの時代の女性のありかた、考え方、さらには多くのお世話になった方々との交流にも触れています。お一人でも多くの方、特にこれからいのちを育む若い女性に読んでいただければと願っています。 この本は視覚障害者のためにテープに録音されています。ご興味のある方、 ご連絡下さい。 ■ 鎌倉のまちづくり懇談会のご案内 ●代表: 田川 陽子 ●会員: 現在 50名(平成20年7月現在) 常時募集 ●会費: 年会費 3,000円 ●お問合わせ: 電 話:0467−24−3416 Eメール:siminkon@hotomail.co.jp Copyright (C) Kamakura Citizens Net / Kamakura Green Net 2001 All rights reserved. |