和賀江島
(わがえじま)
大正十三年(1924)三月建 鎌倉町青年団
碑文
和賀とは 今の材木座の古名にして 此の地住昔筏木(ばつぼく:木材)運湊(集散)の港たりしより やがて今の名を負ふに至れるなり 和賀江島は其の和賀の港口を扼(やく:保持)する築堤を言ひ 今を距(へだて)る六百九十四年の昔 貞永元年(1232) 勧進(かんじん)聖人往阿弥陀仏か申請に任せ 平盛綱 之を督(とく:督促)して七月十五日起工 八月九日竣功せるものなり
説明
和賀とは、現在の材木座の昔の名前であります。この場所は昔、木材の集散する港であったために、まもなく現在の名前が付くようになりました。和賀江島は、その和賀の港の崩れるのを防ぐために築いた堤をいいます。 今から約768年前の1232年の昔に、僧侶の往阿弥陀仏(おうあみだぶつ)が、構築を申し出たのを、平盛綱(もりつな)が、この工事を援助し、7月15日に起工し、8月9日に完成させる事ができたものです。 位置
材木座6-14-7付近で,小坪トンネルに入る手前で海岸へ降りると,浜の岩礁に建つ。