2月8日、鎌倉市教養センターにおいて、鎌倉ガイド協会の自主研修会が開催されました。
今回のテーマは「観音信仰と補陀落渡海」で、当協会の齋藤顯一が講師を務めました。
前半は、観音信仰の成立から日本伝来までの経緯、日本における観音信仰の展開について解りやすく解説がありました。そして、後半では、平安時代から江戸時代半ばにかけて行われた「補陀落渡海」の解説。南海海上にあるという観音の住む浄土・補陀落を目指して船出する捨て身行で、『平家物語』に記された「平維盛の熊野入水」や、鹿狩りに失敗して出家した下河邊六郎幸秀の渡海の様子が熱く語られました。ガイド時にはあまり触れない、究極的な信仰形態に参加者は熱心に聞き入っていました。
鎌倉ガイド協会では、会員の知識と教養を深める自己研鑽のひとつとして、毎月第二土曜日に自主研修会を実施しています。
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