当協会では、毎月、自己研鑽のため研修会を鎌倉市内で行っています。今回、東京まで足を延ばし、池上本門寺にて企画委員会主催の研修旅行を実施しました。 開催日の11月22日(土曜日)は、雲一つない青空に恵まれ、紅葉も見頃を迎える中、これ以上にない研修を兼ねたお出かけ日和となりました。


鎌倉は、日蓮上人が、法華経布教のため、「立正安国論」を鎌倉幕府に献上したゆかりの地。市内には、妙本寺、妙法寺、安国論寺、長勝寺などいくつかの日蓮宗のお寺があります。

今回は、日蓮聖人が弘安五年(1282)に入滅された霊跡・池上本門寺を、大田・品川まちめぐりガイドの皆さまにご案内いただきました。当寺は、元々は、日蓮宗門徒の鎌倉奉行・池上宗仲の屋敷だったそうです。日蓮聖人が、病気療養のために常陸の湯に向かい、その途中に立ち寄ったこの館で没し、入滅後、池上宗仲が法華経の字数(69,384)に合わせて、約7万坪の寺域を寄進したことで、お寺の礎ができ、それ以来「池上本門寺」と呼ばれるようになりました。天台宗や浄土宗ではなく、なぜ日蓮宗が徳川家に信仰された理由の一つに、日蓮宗の熱心な信者であった家康の側室・お万の方(養珠院)の影響があったことなど、徳川家を中心としたご夫人たちの墓所を、一つ一つ詳しくガイドの方々にご説明いただきました。境内の広さ、墓塔の大きさを目の当たりにし、鎌倉に起源をもつ日蓮宗が、江戸時代、一大勢力をもつ宗派に発展したことがよくわかる、見聞を広げた研修会となりました。大田・品川まちめぐりガイドの皆さま、ありがとうございました。

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