9月13日、鎌倉市教養センターにおいて、鎌倉ガイド協会の自主研修会が開催されました。今回のテーマは「初期のヤマト王権と前方後円墳」で、当協会の永岡利孝が講師を務めました。
先ずは、古墳時代の始まりとなった箸墓古墳(卑弥呼の墓とも言われている)に代表される前方後円墳の持つ意味合い・歴史など基礎的な説明を受けた後、ヤマトタケルの東征ルートと大型前方後円墳の分布との相関やその理由などについて、大変貴重な話を拝聴しました。また鎌倉にとって身近な存在である長柄桜山古墳群(逗子・葉山)はヤマト王権が東国へ進出するための重要な拠点であったとの話は、鎌倉でガイド活動を行う私たちにとって大変興味深い話でした。日頃は中世以降の歴史・文化に接する機会が多いのですが、遡って古代のロマンに触れるのも重要なことだと感じる講演でした。